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ピーちゃん [ペット]

なんの脈絡もなく突然、悲しみに襲われる。ペットロスと呼ばれるものだろう。犬がいても猫がいてもやはりピーちゃんがいない事が寂しい。
今まで気が付かなかったのだが語尾の最後に「ねえピーちゃん」と言うのが私の家での口癖だった。「そろそろご飯の支度をしようかね、ピーちゃん」とか「今日は洗濯せないかんね、ピーちゃん」とか・・。そのつど律儀に鳴いて返事をしてくれてた。
「あー(娘)はバカちんだよね、ピーちゃん」と聞いても「ピヨッ」って鳴くので娘が「あれは『違う』って言ってるんだもん」なんて言ってた。

いなくなっても相変わらず「~ね、ピーちゃん」と言ってしまっては悲しくなるのだ。ところが一週間程が過ぎたある日、確かに返事が聞こえた。それもしっかりはっきり。それは「いい加減にして!成仏できないでしょ!」って怒ってるようにも聞こえた。その翌日ぐらいに友達から電話が来た。「オカメ生まれたんだけど見に来る?」

そう言えば何ヶ月か前にセキセイインコを飼ってると言う話から、その子は実家のご両親がオカメインコのブリーダーで、大きな鳥用の小屋があって、いまだに沢山のオカメインコがいるなんて話をした。自分は「もう(鳥は)うんざりで飼う気がないんだけ欲しければ卸値で売ってあげるから見においで」って言われ、「ピーがいるから飼えないけど、ヒナ見てみたいなあ」なんて話をした。

これは縁というものかもれない。すっかり忘れてたのに彼女は覚えてて声をかけてくれた。それに頭の中に残ってるピーの声が「行け」って言ってるような気がして見に行ってみた。

ヒナインコ.JPG

生まれて3週間目ほどだそうだ。私は鶏のヒヨコのようなフワフワしたヒナを想像していたものだからおどろいた。だって鳥の顔をしたハリネズミだもん。
声も「ピヨピヨ」なんてかわいらしいものじゃない。「ギェ~~ッ!、ギェ~~~~ッ!」とうるさい。

お母さんはすっかり売る気だ、普通(ペットショップや小鳥屋さんは)この大きさか、もっと小さい雛を買って行くんだそうだ。(人に慣らすためにはできるだけ小さいうちから人の手で育てないといけないらしい)
しかしそれはうちじゃ無理だというと「自分で餌を食べれるようになるまで私が育ててあげるから」とありがたいお言葉。(この頃のインコは30分~一時間おきに餌を欲しがるそうなので)その間どこにも出かけないで面倒を見てくれると言う事だもの。かわいいこの子を前にして、しかもそんなことまで言って頂いて「いりません」なんて言えなかった。

娘と息子には報告。雄雌わからないのでとりあえず暗号名が「ソラ」となった。
旦那はまだこの事実を知らない。




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